世界から見た東京の需要

新型コロナウイルスの影響により、初めて一都三県で緊急事態宣言が発令されてから約1年が経とうとしています。

一度落ち着いたように思えましたが感染者数の増加に加え変異種が検出され、再び緊急事態宣言が発令されました。

長きに渡り行動範囲が制限され、ストレスを抱えている人も少なくないと思います。

また、メディアで「東京の人口減少」といった見出しの記事も増え、都心の物件で不動産投資を始めたことに不安を感じた人もいるのではないでしょうか。

そこで本日は、改めて世界から見た東京の需要について話していきたいと思います。

【都市の総合力の向上】

上記のグラフは、森記念財団が運営する都市戦略研究所が発表した『世界の都市総合力ランキング(GPCI) 2020』となります。

GPCIは、「経済/研究・開発/文化・交流/居住/環境/交通・アクセス」の6分野から都市の総合的な力を評価するランキングで、東京はイギリス・アメリカに肩を並べて世界第3位となっています。

この結果から、コロナ禍の中でも「東京」は都市としての評価が世界的に高いということが分かります。

GPCIで東京は、訪日観光客数や留学生の増加などの「文化・交流」分野や、「交通・アクセス」分野でスコアを伸ばしています。渋谷を例に挙げると、様々な場所で開発が盛んにおこなわれております。(下記画像①参照)

このように都内の様々な場所で開発が行われインフラ整備が整っていることや、日本の文化が世界的に評価されていることが、GPCIのスコアを伸ばしている理由ではないかと予想されます。


【不動産投資額の世界上位都市】

次にこの表ですが、これはアメリカ大手の不動産情報提供会社「ジョーンズ ラング ラサール(JLL)」が発表した、不動産投資額の世界ランキングとなります。

2019年、東京の不動産価値は世界4位と優秀な成績を残していましたが、コロナ禍であるにも関わらず2020年には東京の不動産価値は世界首位となりました。

新型コロナウイルスの影響により世界各国で様々な影響を受けていますが、東京の不動産の評価が高いのは、伸長するネット販売や住宅時間の長期化などを背景に、物流施設や賃貸マンションの稼働率が安定していることも理由の一つだと考えられます。

また、経済の減速感が強まる欧米の各都市よりも、好調な東京の不動産が選好されているのも理由の一つでしょう。

今後どのように新型コロナウイルスが東京経済に影響を及ぼすのか分かりませんが、現時点で東京は世界的に見て高い評価を受けており、世界からの需要も高まっています。

各メディアで様々な情報が飛び交い不安になるとは思いますが、「東京」という付加価値は、とても大きな強みだと思います。